神道の知識



地鎮祭

1.地鎮祭の名称と意義

地鎮祭は、一般的に「ぢちんさい」や「ぢまつり」といっていますが正しくは、「とこしずめのまつり」と訓みます。 又、工事の着工に合せて行う場合は起工式として行うこともあります。

地鎮祭の起源は古く持統天皇の御代(西暦690年)にはすでにこの祭の記録があり、古代より土木・建築等に伴う重要な祭りとして行われてきました。

地鎮祭は、私達の人生にも誕生以来いろいろな区切りがあり、その時々にまつりを行い無事発展を祈ることと同じく、建築を行う場合に於いても着工に当り、その土地の守護神に無事完成を祈願する大切な祭りです。また、工事の進展に伴う祭りとして、上棟祭や竣工祭を行いますが、竣工祭は無事完成を祝い、清め祓いを行うと共に末永く無事繁栄を祈ることです。

また完成後は神棚を設けて神札(おふだ)をおまつりすることも大切なことです。以上のように、地鎮祭は建築における最初の最も意義深い重要なお祭りです。

2.御祭神について


3.式場略図

4.祭典用具について

用具の名前をクリックすると、解説が表示されます

神籬 斎竹・注連縄 斎竹・注連縄 紙垂 斎砂 大麻 散供用具 刈初・穿初用具 鎮物・玉串 鎮物・玉串 神饌 初穂料

5.式次第の書き方

式次第および司会進行要項

式次第

司会進行

趣  旨

開式の辞

●只今より(  )家・会社(  )新築工事地鎮祭を執り行います。 祭員及参列者が所定の座に着席するのを待って祭典を始める旨告げる。

修  祓
しゅばつ

(神職が神前で拝礼する頃)
●御起立願います。
(祓詞奏上中は頭を下げ敬意を表す)
(大麻で参列者の祓いが終われば)
●御着席願います。
神職が神前に於て祓詞(はらいことば)を奏上し、大麻(おおぬさ)ですべてを祓い清める。

降  神
こうしん

(神職が神前で拝礼する頃)
●御起立願います。
(降神の際神職が警蹕(けいひつ)(オーと一声又は三声)を奉仕するがこの間、頭を下げる)
(終わって)
●御着席願います。
神籬に神様をお招きする儀式。

献  饌
けんせん

(一同着席のままでよい) 神前にお供え物をする儀式。

祝詞奏上
のりとそうじょう

(神職が神前で拝礼する頃)
●御起立願います。(祝詞奏上中は頭を下げる)
(終わって)
●御着席願います。
神職が神前に工事の安全を願って祝詞を奏上する。

四方祓
しほうばらえ

(神職が神前に向う頃)
●只今よりこの敷地にすべての災が無きことを祈願して(修祓散供)を執り行います。
敷地の四隅と中央を祓い清め供え物をして土地の安全を願う。

地鎮の儀
じちんのぎ

●刈初の儀を行います。
施主(  )殿
(前儀終わって)
●鍬入れの儀(穿初)を行います。
施工者(  )殿
(参列者は着席のまま)
この儀式は、施主及施工者が初めてその土地に手をつける意味であり、一般には施主が刈初。施工者が穿初を行っている。

玉串奉奠
たまぐしほうてん

(最初に神職が行い、終わってから)
●只今より玉串奉奠を執り行います。
1)施主(  )殿
2)設計監理者代表(  )殿
3)施工者代表(  )殿
4)一般参列者(  )殿
(代表者に合わせて関係者は、その場から御拝礼願います。)
玉串は工事の無事安全を祈って、その心を神に捧げるものです。(当日奉奠者の名簿を作成のこと)

撤  饌
てっせん

(着席のまま) お供え物を下げる儀式

昇  神
しょうしん

(降神に準ずる) 神籬にお招きした神様にお帰りいただく儀式。

神職退下
しんしょくたいげ

●以上をもちまして(  )工事の地鎮祭をめでたく終了致しました。
 おめでとうございます。
(直会がある場合は別席へ誘導案内する。)

7.祭典日の選び方、出張祭の種類

一般には、暦法による六曜の大安、友引等によって定められている場合が多いようですが、これは14世紀頃、中国から我国に伝えられたもので、特に幕末の頃、俗信暦法として民間に流行したものです。したがって大安・友引だけにこだわることはありません。要は、工事等の諸準備に合せて選ぶことが大切です。